「神月さん、ちょっといいかな?」
「・・・いいよ。今日は暇だから」
「ついてきて」
虐めが始まってから五日。
ついに呼び出しです。
「光夜が仲良くしてくれるからって調子に乗らないでくれる?」
「光夜はあなたに友達がいなくて可哀想だから構ってあげてるだけなんだからね」
あの男がそんなことするわけないでしょ。
それと、調子に乗ってないし。
むしろ構わないでほしいくらい。
「ハァ、こっちからしたら放っておいてほしいくらいだよ。そんなに光夜が好きなら君達が相手してあげたら?私なんかにかまってる暇があるならその時間を自分磨きに費やしたらいいんじゃない。ま、見た目が変わってもその薄汚れた中身は変わんないだろうけど」
「なっ・・・!!」
自分が相手にされないからって私にあたってこないでほしい。
そんな性格だから女好きの光夜でさえ相手にしないんだよ。