「では、ごっゆくりどうぞ」
空のオススメと言う事でスタジオ近くの店に来た。
メニューも豊富で美味しいらしい。
「なぁ空」
「ん?」
「お前、本当に素人か?」
「・・・何で?」
「素人があんな動きや表情できるはずがない。この俺だって一年かかったんだ」
「・・・本当のこと言わないと、君は学校でも言いよってきそうだね」
仕方ない、と言って口を開いた空の言葉に、思わず固まった。
「私、12、3歳のときにアメリカでモデルしてて、やめてからは裏に回ってサポート中心に仕事してるから。因みにこの前雪の撮影についていったのも仕事の一環」
「その時の、名前は?」
「アオ」
アオ・・・。
一年で世界一になるとまで噂されたモデル・・・。
「今日も本当は翼の仕事をみるためだけに行ったんだけど・・・翼のせいでとばっちりだね」