神楽…神楽悠里……あった!3年3組か。さえは何組だったんだろう?

「わたし3組だったよ~。さえは?」

さえってばすごいニヤニヤしてる。なにかいいことでもあったのかな。

「やったーー!わたしも3組だー!!」

「え?うそ!嬉しい!!」

わたし達は抱き合って喜んだ。高校最後の一年間はすごくいい年になりそう。いや、絶対なるよ!おまけに担任はやまちゃんだし。

やまちゃんは学校で1番若い先生。話も合うし他の先生とは全然違う。ある意味変わっている先生だった。


教室に入って黒板に書かれた通りの席に腰をおろす。席はさえと離れちゃったけど同じクラスってだけで十分。

わたしの席は窓際の後ろから2番目。なんで神楽なのにここなんだろ?やまちゃんの考えることはやっぱりわかんないや。

ガラッ

「おはよ~さん」

ジャージ姿のやまちゃんが入ってきた。怒ったら怖いからかみんな素早く席につく。てか、始業式にジャージってありなの?