とがんばったあたしであったが…

その努力も虚しく、
30秒オーバーで学校の門は閉まっていた。

「…遅刻、だね…」

「うん、うん。」

うんと二回言う愛ちゃん。
あたしは新学期4日目でこの運の無さ。
絶望した。

「愛ちゃん!」

「ん?」

「ごめんね?あたしが家出るのが遅かったから…」

あたしが申し訳なさそうに愛ちゃん謝った。

「ううん。りぃちゃんは悪くないよ…?新学期4日だし…!」

「…だし?」

「サボっちゃおうか!」

と、愛ちゃんは言った。
新学期そうそうサボりなんてのも悪くない。
あたしはそう思った。





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