二回目。 あたしがこんな目に合うのは二回目だった。 小学生のとき、こんなことがあったような… っていうほど苦痛じゃなかった。 まったく、まったく。 もう歯車は壊れた。 バラバラに… もう一生回ることのない歯車。 さっきまで順調に、かつ美しくなんの迷いもなくぐるぐる回っていたのに。 不思議なものだ。 もう、歯車は回らない。