「マスター、これ味違うんだけど。」

「今日はちょっと違くてのう。わしが作ったんじゃないんだよ。」

「誰が作ったの?」

「わしの孫じゃ。」

「なんでマスターじゃないの?」

「孫がどうしてもこの店手伝いたいと言ってのう。梅ちゃんの認めるバナナジュースが作れればいい。という条件でのう。」

「ふぅん。で、その人は?」

「今は学校に行っててのう。」

学校という単語を聞いて、あからさまにいやな顔をした私に、マスターは

「すまんのう。まぁ、そういうことなんで今日から梅ちゃん居ずらくなるかもしれんよ。」

「別に。マスター居るからいいし。」

「そうか。ならいいんじゃ。」