「…い、おい、起きろ」

「……」

私は眠い目をこすりながら起き上るとそれを待っていたかのようにビンタがとんできた。

バチッ

「っっ」

「おい、朝ごはん作れよ。」

こいつ…

「久しぶりに、帰ってきたんだろ。そういう時ぐらい、家族につくせよ、脳なし。」

「…はい。」

私は、朝ごはんにとりかかる。

「おい、栄養のあるものつくれよ。」

「……」

「返事は??」

「聞こえないんだよ、きっと。」

「あ、桜ちゃん。おはよう。」

「おはよう、ママ。」

「そっかぁ、じゃあ耳そぎ落としちゃおうかなぁ。」

「ママ、こんな脳なしのために、犯罪者になることはないよ。」

「あら、それもそうね。」