そして、マスターはあの人を警察に突き出しだ。 が、お金の力でものを言わせ、その場で警告だけだった。 それでも、私は助かった。 その日以来あの人は、お父さんに叱られたらしく、そういうことはしなくなった。 必然的に私はマスターの店に通うようになった。 顔にできた一筋の線を隠すために、私はパーカーのフードをかぶっている―――