もう、私は捨てられた。

学校も行かない。

家に居て、使用人のように使われるんだ。

それでよかった。

使われるだけ、まだ必要とされるだけましだった。

でも、どんどんエスカレートしていった。

まわりに見えないところに傷をつけ、もう消えないものまであった。

そんな中、私が世間では中3になる頃、一人の人が家を訪ねてきた。

それがマスターだった。

昼間、近所にランチを宅配した後、物音を聞いて駆けつけると、私がぼろぼろで居た、ということだった。