すこしほっとした。



けれどそれは勘違いであった。



びっくりして、声が出ない





誰もいないのだ




人が一人もいないのだ




鳥でさえいない




叫んでみた




けれど僕の声はどこまでもこだまして



家と家の間を抜けていく・・・