―9年前.....


ミーンミンミンミーン



蝉がいつものようにうるさく鳴く季節。



俺は小学校に入ってちょっとたったぐらいだった。



俺にはその頃仲良く遊べる友達なんていなかった。



世界のどこでもある仲間外れに俺はされていたのだ。



誰も話しかけてこない日常。いつも一人。



親はそんなこと全然知らなかっただろう。




俺は学校が嫌になって学校を飛び出したんだっけ。



まぁとにかく昼くらいだった。


1人なにもすることもなくブラブラとほっつきあるいていた。



周りのおばさんたちの見る目線が突き刺さるようだったのをおぼえている。




そうして下を向いて歩いていたらいつの間にか知らない場所に来ていた。