大人の世界で生きている美里には珍しい相手だった。






美里は大人で器の大きい男性が似合うだろうと、誰もがかってに想像していた。






しかし、美里が好きになったのは、高校二年生の年下の聖という少年だった。






出逢いは、同じ夜の世界にいるホストだった。






年齢を偽り、彼はビラを配っていた。そこに、美里が珍しく一人で職場に向かうときだった。






いつも、客と同伴していたが、客の都合がつかず、仕方なく一人でいた。






そんな美里に、くったくのない笑顔でビラを渡した聖。







不思議と二人はお互い瞳を合わせた時点で、恋していた。






理由はない。






ただ、衝撃が二人に走ったのだ。