やがて、出席日数が足りなくなってきた美里は学校を辞め、本格的に夜の世界へ入った。






涼子は高校は卒業したが、両親の説得も虚しく、就職へ進んだ。






普通の事務員のため、高校のころよりもクラブの仕事をたくさん入れた。






順位も美里は断トツ一位、涼子は二位だった。美里は男心を操る天才だった。美貌と心理を読む力がある美里はまさに、敵なしだった。






涼子は美里とは逆に清楚で、知的な雰囲気が癒されると客に言われていた。






しかし、美里は今のクラブに飽きていた。






同じ場所にいても美里の敵はいない、美里はさらなる飛躍を求めて、有名なクラブへ移転した。





涼子は、正直、美里にかなわないことに自信を失っていたため、美里が移転することに、少し安堵していた。







もちろん、涼子は自動的に一位へあがった。