愛情も全て男に注ぎ、娘を見返らない母親。






金の関係がなかったら、親子でいる理由なんて一つもなかった。






昔から男に言い寄られることが、多かった美里は、いつしか、男を利用してしまえば、楽になるんじゃないかと思い、都合の良い男だけといつも連絡をとっていた。






それを商売にしてしまえば、お金にも困らず、早く母から離れることができる。





早く自立したい美里の意思を知っている涼子。






涼子も悩みながら、今の自分の状況も納得できず、環境は変えたかった。






「そうね、一回体験行ってみちゃう?」






涼子は決意したように、美里に笑顔でいうと、美里も笑顔になった。






「さすが、涼子!話がわかるー」






そういって、涼子に抱きついた。






これが、二人の夜の世界の始まりだった。