互いの両親の事情を知り、二人はさらに仲良くなった。






心の傷が深ければ深いほど、平凡な家庭な子からはあえて関わることはしない。






話が合わない。






ただの、偽善者でしか他人はないのだ。






真面目な涼子とは逆に、美里はいつでも自由な性格をしていた。






学校へも気が向いた時しかこない、来たとしても、一人、授業のない教室に隠れて過ごしていたり、掴めない性格だった。






涼子はそんな、自由な美里の性格が好きで、ときに羨ましく感じた。






真面目でいきてきた涼子の性格では、授業をサボるなんてできないし、人にも上手いこと愛想をふりまく性格なため、ストレスをためやすかった。