「…………」


あたしは言葉を失った。


急に喉が乾いていく。


雫は俯いたまま。


張り詰めた空気を破るように、あたしは雫に言った。


「……あたし、涙人やんない」

「麗っ… それは―…」

「…慰めないで。どうせあたしは…孤独だから。感情をなくした奴だから」

「違う―…!!」

「何が違うの!?」


あたしの怒鳴り声が部屋に響く。


あたしの形相に驚いたのか、雫は黙ってしまった。