「おお-純くんに小春,おはよう-」



「おはようっ,巴-」



「ああ,桜田。おはよう」



なぜだか純は,私以外の女の子には苗字で呼ぶ。


...ま,幼なじみだから...だよねっ!!


期待なんて...してないけど。



「おはようっ!小春さん。」



「え...あ,植野くん!おはよう-」



「苗字はよしてよ。環(たまき)でいいよ-」



「え...じゃあ環くん...で」



植野環くんは,よく私に話しかけてくれる。


別に,席が近いわけじゃないけど...


巴が言うには,こう。



「ぜぇ-たい,あんたのこと気にかけてるはずっ」



...私はそう思わない。


でも,付き合うなら隣の奴より環君のほうが断然いい。