中田「野上。大丈夫か?けがない?」

桜「はっ、はい。ないです....。」

ドキドキする。顔がまともに見られない。
先生のにおいと温もりが全身に残っている。

中田「何をそんなに急いでたんだ?危ないよ。」

桜「財布を忘れてしまって奈美を待たせてるからつい。」

中田「奈美?...ああ。松本か。そうか。あまり寄り道すんじゃねーぞ」

桜「はい...。先生また明日。」

中田「ああ。また明日な。」

先生は手をあげながら去っていった。

私はあまりのドキドキと嬉しさに腰がぬけてしまい、その場に座り込んだ。