私が立ち上がろうとしたら先生が私の手をつかむ。

桜「先生??」

中田「野上。今日は俺が送って行くことになった親御さんたちにも了承済みだ。」

あっ。さっきの先生の電話だったんだ。

桜「そうですかー。じゃあお願いします。何から何まですみません。」

私はペコリと頭を下げると先生が頭をガシガシと撫でた。

中田「いい子だ。」

ニコっと笑った顔。
あっ。やっぱりかっこいい。

中田「じゃぁ靴履いて待っててくれるか?俺も用意してくるから」

はい。と頷き保健室を出る。

本当かっこいい先生ってのは、嬉しいけど恋なんてするもんじゃないね!
まだ今日出会ったばっかだし私は先生との叶わない恋なんてごめんだ。

靴を履きながらモンモンとする自分と格闘していた。