「どんなものあげたら、喜んでくれますかね?」僕は素直に相談してみることにした。「お返しって、なにがいいのか、わからなくて」
「好きな人にもらったら、なんでも嬉しいわよ」佳歩さんは、自分がもらったかのように、嬉しそうに笑った。
その“なんでも”がわからないんですよ、とも言えず、「ですよねえ」と返事をする。
「今の候補は指輪だけ?」佳歩さんが苦笑いした。「他になにか考えてないの?」
「いや、最初考えたのは、マシュマロなんですけど……」
「論外。古すぎる」佳歩さんがばっさりと切り捨てる。
いつの間にマシュマロが時代遅れになったのだろうと思いつつ、また「ですよねえ」を繰り返す。
「由紗ちゃんが好きなものをあげればいいんじゃない?」
「……お好み焼き……ですかね」
「それなら、隣の雑貨屋さんに、お好み焼きのストラップが売ってたわよ」と、佳歩さんは半分呆れたような言い方をした。
「ですよねえ」なんと返せばいいのかわからず、同じ言葉を繰り返した。
「好きな人にもらったら、なんでも嬉しいわよ」佳歩さんは、自分がもらったかのように、嬉しそうに笑った。
その“なんでも”がわからないんですよ、とも言えず、「ですよねえ」と返事をする。
「今の候補は指輪だけ?」佳歩さんが苦笑いした。「他になにか考えてないの?」
「いや、最初考えたのは、マシュマロなんですけど……」
「論外。古すぎる」佳歩さんがばっさりと切り捨てる。
いつの間にマシュマロが時代遅れになったのだろうと思いつつ、また「ですよねえ」を繰り返す。
「由紗ちゃんが好きなものをあげればいいんじゃない?」
「……お好み焼き……ですかね」
「それなら、隣の雑貨屋さんに、お好み焼きのストラップが売ってたわよ」と、佳歩さんは半分呆れたような言い方をした。
「ですよねえ」なんと返せばいいのかわからず、同じ言葉を繰り返した。