2階の、エスカレーターで昇った正面に、ジュエリーショップがあった。
宝石はまだ早いかな、と恋人である由紗(ユウサ)の顔を頭に浮かべて、思う。
先月のバレンタインデーから付き合い始めた由紗は、もうすぐ高校入学を控えた、ムチム……ピチピチの女子中学生だ。
僕より8歳年下で、「それ犯罪じゃねえの?」と言われたら、「その通りだぜ、ベイベー」としか答えようがない。
それでも、好きになったのだからしょうがない、というのは、言い訳になるのだろうか。
中学生に、それもホワイトデーのお返しに、宝石はないだろう、と思うのだけど、一応足をジュエリーショップへ向ける。
指輪やネックレスなど、商品は様々だったが、値段はそれほど高くないのだな、と気付く。
ネックレスであれば、3千円でお釣りがくる値段設定のものまであった。
これなら買ってもいいのかな、と思いつつ商品を眺めていると、店員が近付いてくるのを感じた。
ニット帽の位置を直すフリをして、さりげなく顔を隠す。
「あれ、結城くん?」
宝石はまだ早いかな、と恋人である由紗(ユウサ)の顔を頭に浮かべて、思う。
先月のバレンタインデーから付き合い始めた由紗は、もうすぐ高校入学を控えた、ムチム……ピチピチの女子中学生だ。
僕より8歳年下で、「それ犯罪じゃねえの?」と言われたら、「その通りだぜ、ベイベー」としか答えようがない。
それでも、好きになったのだからしょうがない、というのは、言い訳になるのだろうか。
中学生に、それもホワイトデーのお返しに、宝石はないだろう、と思うのだけど、一応足をジュエリーショップへ向ける。
指輪やネックレスなど、商品は様々だったが、値段はそれほど高くないのだな、と気付く。
ネックレスであれば、3千円でお釣りがくる値段設定のものまであった。
これなら買ってもいいのかな、と思いつつ商品を眺めていると、店員が近付いてくるのを感じた。
ニット帽の位置を直すフリをして、さりげなく顔を隠す。
「あれ、結城くん?」