「わぁ〜っ…」
目の前に広がる光景に感動する。空いっぱいの星、星、星。
帰り途中に蓮さんは寄る所があると言ってこの公園に来た。
「…綺麗っ!」
「………此処は星が良く見えるからな」
―カチッ
蓮さんはタバコに火をつけた。
「…未成年………」
「……時代は進んでるからな」
無表情で言い切った…。前もこんな事言ってた気が…。
「…すごいなぁ……こんなに星が近くに感じる」
でも……近くに感じる事はできても、それに届く事はない…。
近いようでずっとずっと遠い。
「………星が好きか?」
「うん!この地球上の中で一番好きかもしれない」
「…それで結婚は無理だな。いっそう星と結婚しろ」
星と……結婚…?
か、考えた事なかったなぁ。
「…いいかも」
「…………冗談だ」
「それが冗談でもないかもね…。あたし、星と結婚するんだよ」
あながち間違いではないよね。
「………病院行くか?」
「もう十分です」
あれだけ病院通ったら行きたくないよ。