というわけで……。危なかった…。
チャポン…
自分の腕を見つめる。そこには無数の青あざが出来ている。これは、白血病患者に出来る青あざ。
「3ヶ月…かぁ……」
短くて長い、あたしの生きる時間。実際、余命3ヶ月ですって言われても実感できてないんだから…。
あたしが白血病だと分かったのは1週間前。
登校中38.5℃の発熱で倒れた事から始まった。最初はただの風邪だと診断されたけど、熱が一向に下がらないため、血液検査をする事になった。
それで……白血病だと判明。あたしの命のリミットを告げられたのだ。
「…期間限定の命…」
あたしがこの命を終える時、この世界を恋しいと思うのだろうか…。
それとも…今まで通り、皆の負担にならなくて死ねる事を喜ぶのだろうか…。
今のあたしに、その答えは分からない。