「…俺も…だ………」
俺もなんだ…夢月…。
男が流れ星に願い事なんて…って思うかもしれない。でも…流れ星でも神様でも仏でも良かった……。
夢月を俺から奪わないでくれるならなんでも良かったんだ…。
俺が普通に接してたのは、俺自身が夢月の病気を否定したかったのかもしれない。認めたくなかったのかもしれない…。
流れ星は早すぎて、3回も願い事を言ってる時間は無い。だからこそ叶わない。
「…次で最後…」
行きたいが…行きたくない…。
行けばこれで夢月からの手紙は無くなる。それは夢月との永遠の別れになる気がした。
でも…俺は行くんだろう。
夢月が書いた手紙は手が震えていたからか、文字ががたがたで、紙には涙の跡があった。
痛む体を無理矢理にでも動かして、震える手で必死に文字を紡いで……。そこまでして俺に伝えたい事があったんだろうから…。
―『eternal heart』―
夢月と永遠の愛を誓ったあの場所へ……。