「…くくっ…お前は…ずるいな」


手紙の文に笑みがこぼれた。
夢月に言われたら…止めるしかないか。


ポケットからライターを出す。


―カチンッ

―カチンッ


火をつけては消して、つけては消す。


「…わかった。止めてやる」


『1番星』になって、俺を見てるなら…。


「お前に隠れて吸ったらばれるからな」


なにしろ星になったらなんでも見渡せるからな。


俺にここまでさせた女は…夢月だけだ…。


「次は…二人で見た海…か」