「昼間だっていうのに…。酷く静かだな」


ちらほら人はいるものの、昼間の公園にしては静かだ。

それが夜になると人っ子一人いなくなる。


だからここは、この汚れきった世界で唯一安らげる場所だった。


あいつと『1番星』を見た…。星を見つめる夢月は、幸せそうで…悲しそうだった。


『人間って死んだら星になるんだって』

『…星に?』


夢月…お前も星になったのか……?


『うん。だからこんなに星は沢山在るんだね』


昼間は見えないけれど、この空のどこかに…数多の星達の中にお前はいるのか?


『…こんなに多いと、誰が誰だかわからないだろ』

『うーん…そうだよねー…。あっ!じゃああたしは1番星になるよ!』


お前はあの時からずっと…。その小さな体で痛みから…とてつもない不安や悲しみを背負ってたのか?


あの日二人で星を見上げた場所にある一本の小さな木に、あの手紙がくくり付けられていた。


それを手にとって開いた。