「何だらし無い顔してんだよ。きたねぇ」


「別にぃ?いつも通りですが?」


目敏い皆川会長は私に目線を向ける。私はそれをにやけたまま切り返す。こんな言葉にも怒りが湧かないとか、マジ神様無双だわ。


すると、皆川会長は相変わらずの高慢な笑みを浮かべた。


その顔さえ綺麗で、美形って得だなあと思う。あ、それを言うなら私もか。


でも、その高慢な笑みを浮かべた時は、だいたいいいことはないわけで。


「どうせ、明日からゴールデンウイークヤッホーとか思ってたんじゃねえの?アホひよこが考えそうなことだ」


ず……図星だよぉ!なんなの皆川会長、この人ボンボンだから金で人工的に読心術使えるチップでも埋めてるんじゃねーの!?