「さあショータイムと行こうか!」


相手が楽しそうに言うと、校庭を囲っている奴の仲間がそれをもり立てる。


「あー、うぜえ。おいコラ皆川会長ぉ!テメェ、後で高級な肉食わせろよ!」


私は精一杯声を張り上げ、上品且つ高慢に笑っている皆川会長へ、要望を述べた。


《あたぼーよ》


皆川会長のマイク越しの声が届き、私もニヤリと微笑む。


それを合図に、両脇にいる雑魚共を、細くて長い方だけど筋力は無駄にある腕の力を全力振り絞り、前に押し出す。


「うぉっ!」


どちらかが汚い声を出したが、この際どちらでも良い。チンカスには変わりないのだから。


私は緩んだ腕を引っこ抜き、雑魚共の頭を引っつかみ、私の前で頭と頭をごっつんこさせた。