二回戦は残った10人を二組に分けてさっきとルールは一緒。


私は、父親譲りの細長い脚で準備運動。深く伸脚をしていると、ギャラリー達の目線を感じる。とびっきりにいやらしい目線だ。


「ったく、盛りやがってチンカス共が。チンカスがこびり付くからこっち見んなし」


この学校、霧藤高校からチンカス学園に改名すりゃいいんだ。


いや、でも私はその『チン学』に通わにゃならんってことになる。それだけはお断りだ。


《猛獣共、共倒れしねぇ程度に殺り合いな!》


私がのそーっと準備をしている間に、皆川会長のそんな号令がかかる。


今度は前半戦の私は、既に殴り合いをしている野郎共の中に、面倒だが首をぐりぐり回しながら入って行った。