いつものように授業を聞き流し、放課後になり、生徒会。
最近は、昼休みにクラスのまとも組とギャルが勉強に興味を示している為、私と春風中心になって勉強会なんてものもやっているせいか、寝不足極まりない。
奴らも4月からの特進科進級に、少しばかりやる気になったらしい。いい傾向なのだろう。
それにプラスして、ボンボン達の功績に、今や奴らを崇拝している生徒達も着いて行こうと必死なのだ。
まぁ、ギャル共に限っては、春風も含めた4人のナイスガイに取り入りたいという下心が漂っているんだが。
「くぁぁ……お疲れさんでーす」
でっかい欠伸を一つ落とし生徒会室のドアを開くと、私以外のメンバーはもういて、忙しくしてる……はずが。
「遅いよひよこー!クッキーなくなっちゃうんだからね!」
珍しく寝ないでいるあおちゃん。相変わらずテンション高いな、眠くねぇ時は。
生徒会室のど真ん中のテーブルには、いかにも高そうなクッキーと、アッキー先輩の、平和の匂いを漂わす紅茶が置いてある。