糞、糞糞!納得いかない!理解出来ない!


「カリカリすんなやひよこ。顔に出てるぞ」


「いつからお前までひよこと呼ぶようになったアッキー先輩。シバくぞ」


予算と経費の計算をする私に紅茶を出したアッキー先輩を横目で睨みながら、私はイライラを吐き出した。


この学校に入学して、早くも一週間。何故か生徒会で会計を担当している私と、庶務をする春風。


副会長のはずの赤毛、もとい、仮屋秋仁(かりやあきひと)通称アッキー先輩は生徒会のお兄さん的存在。


書記のはずのねぼすけ、もとい、押切葵(おしきりあおい)通称あおちゃんは癒し系マスコット。


この二人があまりにも自然に仲良くしてくるせいで、なんだか調子が狂ってるぞ、私。


生徒会で働くことなんかのぞんでいなかったのに、何故この生活に慣れつつあるんだ私は。