散々遊び倒し、あおちゃんは爆睡、元気っ子のお守りをしてたアッキー先輩や皆川会長も流石に疲れたらしく、別荘へ引き上げ。


しかし、初海外の春風と久々海外の私がこの程度で満足出来る訳もなく。


「ひーちゃんひーちゃん!外出ちゃおーよ」


「奇遇だ。私もそう思ってたところだ」


庶民組の私、春風は、皆川会長に勝手に別荘から出るなと言われているが、お構いなしに別荘から脱走する。


「なぁ春風、さっき別荘の裏側で良いもん見つけたぞ。拝借しよう」


「マジで!大賛成!」


体力の有り余った私達は、このでっかい別荘の裏側にある倉庫へ。


そこには、サーフボードや、二人乗りの手動で漕ぐボートがある。


「暗くなる前にちょっぴり海上デート!ふふふ!」


そう言えば、すっかり忘れていたけど、春風は私のことが好きだ。二人きりというのが嬉しいらしい。


ニコニコニコニコ笑う春風は可愛い。でかくて撫でてやれないけど。