「そろそろそこの女の仮面被った化け物がキレそうだから、この辺にしといて本題に入ろうか」


自分から言い出したくせに、空気を読んでか話を変える皆川壮平。


「お前をこの学校に呼び寄せたのは他でもない。この生徒会に入れるためだ」


「ハン!?冗談じゃない!誰がするかこのイケメンエセ爽やかめ!」


ってあれ?あんまり悪口になっていないような気がするんだか。イケメンつけたからか。


皆川壮平はニヤリと挑発的に笑うと、指をパチンと鳴らす。


「強行手段だ。葵、ゴー」


「あいよー」


その指の音と低音ボイス指令に、さっきまでソファーで寝ていたねぼすけ男がやって来たかと思えば、突然私は後ろからそいつに抱き着かれた。