そして、到着した生徒会室と書かれたプレートのついた部屋のドアを乱暴に開く。
すぐ見えたのは、ソファーに横たわるカーキ色に近い緑系の髪の毛にウエーブのパーマがかかった男子生徒。幼い顔立ちだが、そのだらしない姿でも不思議と品は良く見える。育ちが良いのだろう。
「んあー……アッキー、お客さんだよー」
その男子生徒は黒目の大きな二重を半分だけ開き、誰かを呼んでまた目を閉じた。
「ったくグーグー寝てんなよ葵!……ってうわ、ホントに来た。壮平の幻想かと思ってたら」
男子生徒の声に答えるようにやって来たのも男子生徒で、赤茶色の髪の毛をベリーショートにした奴。すっと伸びた背筋をしており、皆川壮平の手下にしてはまともそうだ。
どうやら、この赤毛は私を知っているらしい。忌ま忌ましい名前が出てきたし。
すぐ見えたのは、ソファーに横たわるカーキ色に近い緑系の髪の毛にウエーブのパーマがかかった男子生徒。幼い顔立ちだが、そのだらしない姿でも不思議と品は良く見える。育ちが良いのだろう。
「んあー……アッキー、お客さんだよー」
その男子生徒は黒目の大きな二重を半分だけ開き、誰かを呼んでまた目を閉じた。
「ったくグーグー寝てんなよ葵!……ってうわ、ホントに来た。壮平の幻想かと思ってたら」
男子生徒の声に答えるようにやって来たのも男子生徒で、赤茶色の髪の毛をベリーショートにした奴。すっと伸びた背筋をしており、皆川壮平の手下にしてはまともそうだ。
どうやら、この赤毛は私を知っているらしい。忌ま忌ましい名前が出てきたし。