「はーあ、普通の女子高生やりてー。爽やかな青春羨ましいー」


「いやいや、どこにいたってひーちゃんには無理なん……イテテテすみませんごめんなさい」


生徒会メンバーを思い出し溜息をつく私に余計なことを言おうとする春風の頬を、すかさず全力で抓る。


抓りで許してやってるんだから、私心広くね?優しくね?


「いーじゃん普通じゃなくて。だって、陽菜子結構楽しそうだよ?……さ、花火買いに行くよ」


そんな私達を見てクスクス笑いながら龍兄が言う。何か、大人の余裕のあるクスクスだな、くっそー悔しいな。


だいたい、こんな日常良くねっての。しかも楽しくねーし。だがしかし、戦いなら負けたくないから、相手共を捻り倒してやるのみだ。