「ここって」
「さえが好きな場所でしょ」
みんな知っててくれたの!?
そう。
あたしがよく来てるお店。
お店に着いたなぁ~とか思ってたら翔子が口を開いた。
「じゃあ栞は香水担当!さゆりは服とかよろしく!あたしと千可は化粧品ね」
「あいあいさ~」
そしたらみんなが別々の所に走り出した。
「じゃあ・・・さえ行こっか」
「うん」
服担当のさゆりと一緒に行動。
あたしは腕を掴まれてるからさゆりに着いて行く。
いろいろ歩いててさゆりが止まったから見たら―・・・
なんと・・甘々なんだ!
すごい、さゆりが着そうな服だらけ。
「ここにしよう」
さゆりはズカズカ入っていく。
さゆりはものすごいスピードで服を決めて「着てみて」と言ってあたしに服を渡す。
あたしは一人試着室で着替えてさゆりに見せた。
「きゃー!かわいい!」
「そうかな」
「それにしよう!!」
それはけっこうあたしの好きな感じで白いワンピース。
レースが付いていて後ろにはリボンが着いてる。
「じゃあ買ってくるね」
「いってら~」
あたしはレジに向かった。
綺麗なお姉さんが「このサイズでよろしいですか?」と聞いてきた。
あたしは「はい」と返事して会計を済ませた。
そしたら隣にさゆりが来て「うちも買うわ」って服を出す。
それは花柄のワンピース。
すごい可愛い。でも・・あたしのも可愛い。
あたしが服に見とれてたらさゆりがあたしを見て「今度ダブルデートしようね」なんて言う。
付き合えたらいいけど。
―さゆりも会計を済ませて近くにあったベンチに座った。
そしたら栞が走ってきて。
「この香りでバッチリ!」
あたしに香水を差し出す。
「いいの!?」
「うんうん」
「ありがとう!」
栞はあたしの隣に座った。
あたしはこっそり貰った香水を嗅いだ。
・・いい匂い~。
この香り好きだな。
あたしはずっと香りを楽しんでた。
そしたらさゆりがあたしの腕に何かをつけた。
「・・?」
「うちからのプレゼント。頑張ってね」
さゆりがあたしの腕に着けたのは・・・