あれから一日が過ぎた。
すごい気まずいけど学校に来てしまった。
あたしは玄関に向かって靴を取り出した。
そしたら一枚の白い紙がポロリと落ちた。
あたしはしゃがみ込んでその白い紙を手に取った。
「・・先輩ッ」
あたしの靴の上に紙を置いたのは先輩だった。
なんだか怖いけど・・・あたしは恐る恐る手紙を読んだ。

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さえへ

昨日はごめん。
傷つけてごめんな。
・・明日10時にでかい噴水のある公園に来
てください。
待ってます。

                        
                  智
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なんで公園なんだろう。
何か言うのかな。
大事なことなのかな。
今はこんなにも会うのが気まずいのに・・・
なんでこんなにワクワクしてるんだろう。
明日何着ようとか。
早く起きなきゃとか。
これが恋なんだ。
その人を考えるだけでこんなにも嬉しくなったり寂しくなったり。
いろんな気持ちがある。
あたしは嬉しすぎてその場に座り込んだ。
そしたら・・・
「よかったね」
隣から声がした。
あたしはハッと横を見た。
そしたらすごいニコニコしてるさゆりが居た。
「さゆり!?」
「何着ていくの?」
「えっと―・・・」
「じゃあ買いに行こっか」
「あたしも行く」
さゆりが買い物に誘ってくれた!と思ったらまた誰かの声がした。
「・・翔子!?」
「あたしに任せなさい!」
や、やる気満々だ!
「そんならうちらも~」
そして栞と千可も来た。
「じゃあ今から行きますか!」
あたしは横に居た翔子とさゆりに腕を掴まれて学校から出た。
「どこ行くの!?」
「へへへお楽しみ~」
あたしは4人に連れて行かれた。