定員の人はお金を受けとってあたしにレシートを渡した。
レシートを受け取ってチラッと定員さんのことを見たらこっちを見てて、
「またいらしてくださいね」
微笑んだ。
・・なんてかわいいんだ!
笑顔まで先輩に似てるなんて!
い、いかん!
こんな時まで先輩のことを考えちゃって。
あたし、相当先輩に夢中だな。
あたしは荷物を抱えて気合いを入れて走った。

みんながご飯を食べて自分の荷物をまとめ、バスに乗った。
なんと―・・・また先輩の隣!
先輩・・・合宿最高!
あたしはちょこんと隣に座った。
そして、そっと先輩の方を見た。
「先輩・・」
寝てる!
そりゃーそうだよね。
夜の11時回ってるし。
練習頑張ってたから疲れてるよね。
あたしは自分用のひざ掛けを先輩にかけた。
ゆっくりゆっくり揺れるバスの中、あたしは幸せな時間を過ごした。