「私ね、お母さんに会ったよ。」
「そっか、元気そうだったか?」
「うん。とっても・・・・お母さんが思い出させてくれたの。」
アンの事・・・
今までの事・・・。
「そっか・・・」
司は目を細めて 空を見上げた。
空には満天の星空だった。

「綺麗だね・・・。私ね、アンと出会えて良かったよ。初めての恋は一目惚れだもん。」

「エリカは多分 薬草取りに行ってからだろ。最初は 怯えてたし?」

「そ、そうだっけ?」
「そ・う・だッ!」
だが俺は 違う。
薬草を取りに行った時じゃない。
「俺は最初から、お前を見た時から・・・」
「へ?」




『よぉ。』
『きゃっ!!』

『何してる?ここは悪魔界だぞ。』





これが俺達の最初の会話。


きゃっ!


そう言って涙目で振り向いた君。
その時から 俺はもう・・・・





恋に堕ちてたんだ・・・・