でも
ポツ―――――
雨のように降った雫は涙で。
私の。
私が流した嬉し涙。
だって・・・
気づいてくれた。
だから
「司なんかっ大嫌いで大好きだよっ!!」
「どっちだよ、それ。」
司は軽く笑って言う。
好き、好きだよ。
だって前世からずっと思いつづけてきたんだもん。
でも・・・
「私、今靖くんと付き合ってるんだ。」
「は!?」
司はもの凄く驚いていた。
「あんなヤツ止めとけよ。オレにしろ。」
司は今までに
見せた事がないくらいの真剣な目つきでそう言った。
「で、でもっ!」
靖くんは 良くしてくれた。
凄くいい人なんだよ?
「俺の事好きじゃないのかよ?それに・・・なんか、ひっかかるんだよ。その靖ってヤツ。」
「ひっかかる?」
「なんか前悪い噂聞いたような・・・」
靖くんは そんな悪い事しないよ!
司は 嘘をついてる。
司の事は好きだけど
「嘘をつく人は大っ嫌い!!!!」
そして家に入り 家の玄関のドアを閉めた。
最悪だ。
司なんか
謝るまで許さない!!