「私は正直信じてないです。天使とか悪魔も幻想でしかありません。」
恵璃華は そう言った。
そこで俺の中の心がバラバラに砕けた。

緋李だったら、
『だからメルヘンは嫌いって言ってんでしょ!?』

とか言って 照れ隠しして
『で、どんな話なのよ?』
って聞いてきたと思う。


メルヘン嫌いだった緋李が懐かしい。
今は もう普通に恋愛小説とか占いの本とか読んでるのだろう。

「まてよ・・・?」

何で俺は緋李をすぐエリカって分かったんだ?
何か 特別な理由は合っただろうか?
・・・ただただ緋李がエリカだって確信してた。
不安なんか なかったハズなのに。
今 恵璃華がエリカだっていうのは どうしてこんなに不安なんだ?





門番の人はくぐる時に
二人会うのは難しいって言ってた。
こういう事なのか!?

不安にさせて
焦らせて
誰が その人か分からなくする。
だとしたら・・・
緋李がエリカだっていう可能性はまだある。


まず 俺が思うのは


鼻から天使と悪魔の存在を信じてないヤツはエリカじゃない!

それに緋李は言ってたじゃないか。
私がエリカだよって。


今度 近い内に話をしよう。
本当に思い出したのか。
前世の名前とかどうやって来たかわかるハズだ。