これは・・・神様がダメって言ったんだね。
諦めろって そういう事だよね・・・。
好きだったのになぁ。
「私、まだ司の事好きだよ?」
「あぁ。」
「靖くんの事、利用してるだけかもしれないんだよ?」
「あぁ。」
「それでもいいの・・・?」
「あぁ、それでもいい。」
「・・・・・ッ!」
私が我慢していた涙が溢れだす。
私 やっぱり、もう天使じゃないね。
悪魔だよ。
靖くんを利用しようとしてる。
「泣きたい時は泣けばいい。」
私の頭をよしよしと撫でながら なだめてくれる。
ありがとう 靖くん。
「あり、が・・・とっ。」
私 靖くんの事 好きになるかもしれないね。
「柊、家まで送るよ。」
「え、ありがと・・・。」
結局 靖くんの優しさに甘えちゃった。
優しいよね 靖くんは。
その日は 私は家まで送ってもらった。
ダメだって分かってて今まで横に居た司の温もりが恋しくて。
私は靖くんと付き合う事にした。
あぁ 最低だ。
私・・・
こんなんじゃ司に嫌われるのも当然だよね。
分かってる。
もう いいのーーーー。
天使を辞めた時
“見つける”って約束した私達。