なんか、何回も逃げてバカみたい・・・。
でも 言える訳ないじゃない。
司にキスされそうになっただなんて。
でも 分かった事がある。
アンがエリカを好きだったこと。
エリカもアンが好きで両想いだったこと。
司も私と同じ夢を見ている事。
司の方が自分がアンだっていう意識が強いかもしれない事。

「ほんっと意味分からないっ」
そう言って私はカバンを持ち 学校から出た。
もう何が何だか分からないよ!
今日は もう寝る!!
そう心に決め 家に急ぐ。


家について部屋に行くと もう一人の幼なじみ、海(カイ)がいた。
海は私のお兄さん的存在で。
実際 私と司の1個上。
「ちょっとー風邪ひくよーー?」
声をかけるもねぼけてる声しか返ってこない。
仕方なく そこにあった毛布をかけた。
すると 私は海に唇を奪われていた。
「・・・・へ?」
キョトンとしていると 毛布を持っている海と目があった。
「俺、前から緋李の事好きだった。
一週間時間あげるから考えておく事。じゃ。」


そう言って 海は部屋からでていった。
「は?」
意味分からないよーー!!!