それから私は中々授業に集中出来なかった。
なんで 司があんなにムキになるのかが分からない。

そして 流れて行く時間。
あっという間にお昼になった。
司と私。
二人 屋上に向かう。


屋上に着くと 明るい日差しが差し込んでた。
「・・・で。何よ。」
私は気になった話の続きを促した。
お弁当を広げながら言う私に司は買ってきたパンにかぶりついて言った。
「まずさ、お前の夢の内容話してよ。」
「えっ！？」
ヤバい・・・。
あんなメルヘンな事 言える訳・・・。
「あ。嘘つくのナシな。」
「う゛・・・・。」
司め・・・。
ま いいや。
「夢の中で私は私じゃないの。
なんか天使みたいに・・・羽、生えてて・・・・・
で悪魔のアンってヤツと恋・・・に落ちた・・・みたいな。」

朝は頭が痛かった。
でも今は心が痛い・・・。


「・・・・それだけ？」
しばらくして司が口を開いた。
「へ？・・・うん。」
だって それ以外に何があるの？
「じゃ、いいわ。」
司が言った 言葉が理解できない。
は？ いいって？
どういう事よ・・・。

嫌な思いして 恥ずかしい思いもしてるのにっ・・・・
「やっぱアンタ嫌い！！」
そう言って私は屋上から離れた。