すると浅羽先輩が初めて
出会ったときと同じ笑顔で
こっちを向いた。

私は、すごくドキドキした。
顔が熱くてのぼせそう…

「ありな、浅羽先輩のことが
好きになったんでしょ?」

ハイ?スキニナッタ?
「なに言ってんの?陽菜
頭どこかで打ってない?」


「そんなのどうでもいいから!
ほら!話しておいで!」
そして陽菜は、私を押した。

そしてなぜか強制的に
浅羽先輩の前に押し出された…

ムリムリ!ワタシ、ドウシタライイノ?


クスッ…
「はじめまして!俺、浅羽廉。
チューバの2年!君は?」
…ハッ!
「矢澤ありなです!あ、えっと
ユーフォニウム希望です…
よ、よろしくお願いします!」

浅羽先輩は、また笑って
よろしくっ!と言った。


その笑顔は、私の胸を
キュンと言わせた。

この気持ちが恋なのかな?


ここで恋をしたのが最初の
間違いだったのかもしれない。