「待って!!」 走りかけていた夏輝が振り向く。 「あたしも、夏輝が好きだよ」 「へ?」 「好き、大好き。 好きなの」 言わないでおこうと思ってたのに、好きで好きで好きすぎて 言わずにはいられない。 こんなに感情が大きくなってたなんて。 「鏡花」 夏輝が笑顔であたしを呼ぶ。