「夏輝くん、元気でね」


「うん、ありがとう水月さん」



「時々顔見せろよー」

「おう!!」



お姉ちゃんや春輔君がいろんな言葉をかける。




夏輝は、クラスのみんなに転校の日は教えなかった。



だから、見送りはあたしとお姉ちゃんと、春輔君。
そして、夏輝のお母さん。




夏輝のお母さんははじめてみたけど、若くて、きれいで
ウチのお母さんとは全然違った。




「鏡花、ちょっと来て」



お姉ちゃんと春輔くんの言葉を一通り聞いた夏輝は、なぜかあたしを呼んだ。