「夏輝!」 「何??」 「あのね、あとでちょっとベランダきてくんない!?」 「どうして??」 「どうしても!」 「わかった」 「ありがとう」 これで、あたしのは終わりだ。 あとは智明ががんばる番。 「鏡花、ちょっと怖いから"ロビン"で待っててくんない!?」 ロビンとは、学校の近くにある駄菓子屋さんのことだ。 「わかったがんばって」 そうとだけいって、あたしは足早にロビンに向かった。