「おはよう、上月ー!!」

あの日以来、夏輝はたくさんの人に話しかけられるようになった。



でも、なんだか嬉しそうには見えない。



一応、みんなと話したりはしてるけど、

なんでか、楽しそうには見えないんだ。




「鏡花、
昨日のあのドラマ見た?」


でも、あたしには笑顔で話しかけてくれる。

本気で楽しんでくれてるような気がするんだ。


勘違いかもしれない。

あたしが自意識過剰なのかもしれない。

でも、そう感じるんだ。


そのことが、いやではない。


むしろ、うれしい。