「菜穂、ありがとね。
菜穂がいてくれなかったら
あたしどうなってたかわかんないよ」

次の日、菜穂にお礼を言った。
菜穂。
あたしの親友。
ありがとう。


「いいのよ。
あたしたち親友でしょ」


そういって微笑む菜穂。


あたしもつられて笑顔になった。



教室から見える空は晴れていて、
小さな雲が少し浮いてる。


なぜか、小学校のあのベランダにいるように思えた。


あたしの思い。
まだ完全じゃないけれど、決めた。

きっと辛いけど決めたんだ。